フォグランプ(社外、純正後付)の配線の方法

カーショップやホームセンターに売っている、社外フォグランプは豊富で、色、形、性能などいろいろな種類のフォグランプがあります。フォグランプ購入や取り付けに当たって注意することがあります。これを守らないと車検に通らないことがあります。
社外フォグを付ける方も、純正フォグを解体屋で手に入れるなどして、自分で配線する方もどうぞご覧下さい。

フォグランプの保安基準
淡黄色と白の2色のみで、青や赤など「競技用」とパッケージに書いてあるものは車検に通らない可能性があります。
明るさ保安基準によると「前部霧灯の照射光線は他の交通を妨げないもの」となっています。
取り付け位置ヘッドライトの上縁部を含む水平面以下にあり、かつフォグランプの上縁が地上から0.8メートル以下の高さにあること。またフォグランプの下縁は地上から0.25メートル以上の高さに取り付けられていなければなりません。そして、横方向では、車幅の最外側からフォグランプの外側の縁を0.4メートル以上離して取り付ける必要があります。もろちん、前後方向でクルマの最前部より突出するのはNGです。
その他ポジション(テール)と連動させないと、厳密には車検に通りません。つまりフォグだけONにならないようにする必要があります。

そして、配線はどうするか? 基本的な電気回路では下のようになります。


この方法では間違いなくフォグは付きます。しかし、フォグは消費電力が高いので、かなり大きな電流が流れます。ということは、車内のフォグスイッチにも大電流が流れることになります。配線が細かったり(許容電流以上)、スイッチの容量が小さかったりすると、最悪、車両火災のおそれがあります。非常に危険です。

そこで、利用するのが「リレー」です。これを使えば、スイッチ部分には大電流は流れません。リレーはホームセンターに売っています。容量に合わせて選びましょう。

実際の配線ですが、下の画像のように配線すればOKです。リレーの説明書も良く読んで下さい。
リレーやスイッチなどの端子は、半田付けじゃなく、必ず平型端子を利用し、最終的にキャップで端子を覆って下さい。もし、端子同士が何かのはずみでショートしてしまったら危険です。それに平型端子なら、何かの作業でスイッチを外さなければならないときに、簡単に端子から配線を外すことが出来ます。



スイッチからリレーまでの配線は、車内からボンネット内に通す必要がありますが、プリメーラの場合は純正フォグランプが標準で装備されていなくても、配線だけはされているようです。なので、車内からボンネットに通すという面倒な配線は必要ありません。しかし、配線はされていても、リレーは付いていませんので、ボンネットに出ている配線をそのままフォグに接続するのは危険です。注意して下さい。

ここでは純正フォグの配線を使用します。ボンネットを開けて下さい。
開けたら右側のフェンダー裏にある配線を見つけて下さい。エアクリボックスのところです。いろいろな配線が束になっていますが、その中にカプラー付きの配線がビニールテープで覆われていると思います。オレンジ/黒の線と黒の線です。



運転席側の吹き出し口を外して下さい。
フォグランプ用のカプラーが付いた配線があります。次のようになっていると思います。



上の画像の、「テールヒューズより」と「純正フォグランプヒューズより」は、運転席下のヒューズボックスのことをいいます。一度、テスターで確認してみると良いでしょう。

ボンネット内のフェンダー裏に出ていたフォグの配線(オレンジ/黒)と同じ色の配線があるのを確認します。
この配線は、そのまま繋がっているので、スイッチからリレーへはこの配線を利用します。

左上の赤/青のテール(イルミ)への配線をスイッチの端子の片側に接続し、もう片側の端子から右下の橙/黒の「フォグランプリレー」へと書いてある端子に接続します。端子(カプラー)への接続は、平型端子(差し込むやつ)を使えば簡単にできます。
こうすれば、ポジション(テール、イルミ、ナンバー等)が付いているときに、フォグをON,OFF出来るようになります。つまり、ポジションのスイッチが入っていないと、フォグランプは点きません。

純正フォグスイッチがあれば、このカプラーにポン付けできます。純正フォグスイッチは特殊で一度に2回路をON,OFF出来るので、フォグとポジションを同時に点灯させることが出来ます。


左の端子リレーからフォグランプへ、真ん中はバッテリーから(ヒューズ咬まし)、右はスイッチ(イルミ)からです。