冷却系のリフレッシュとして、ウォーターポンプ、ラジエターホース、サーモスタット、クーラント交換を行いました。
1.
まずは部品、クーラントを用意します。
21010-53J05 ウォーターポンプ
21200-0C811 サーモスタット
21503-53J00 ラジエターホース ロア側
21501-53J00 ラジエターホース アッパー側
クーラント(カーショップにて購入 色はお好きな方をどうぞ)
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2.
フロント側をジャッキアップしてウマに掛けます。やり方はこちら
3.
今回はウォーターポンプも交換しますので、フロント右ホイール(運転席側)を外し、
右スプラッシュボードを外します。外し方は画像赤丸のネジを緩めて外します。
4.
ラジエターキャップを外します。
画像のアンダーカバーのサービスホールからラジエターのドレンボルトを緩め、ラジエターよりクーラントを抜きます。
ボルトはプラスチックですので、潰さないように注意しましょう。抜き終わったら忘れずにボルトを締めておきましょう。
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5.
左側のアンダーカバーを外します。
ロア側のラジエターホースをホースバンドを緩めて外します。
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6.
同様にアッパー側のラジエターホースも外します。
7.
サーモスタットのケースを外します。
赤○のボルト(ケーブルで隠れています)を外します。黄○のボルトはエア抜き用のバルブですので、緩めて外しておきます。
青○のボルトはアース、緑○のコネクタはデスビのクランク角センサーですが、作業上邪魔なので外しておいたほうがよいです。
ケースのボルトを外したら、こじるようにしてケースを外します。
8.
中にサーモスタットが入っています。(左写真)
これをそのまま手前に引くと外れますが、中からクーラントが溢れてきますので、
あらかじめ下にバケツなどを置いておきましょう。(右写真)
新しいサーモスタットに交換します。その際、サーモスタットのジグル弁が上に来るようにセットします。
サーモケース取り付け部に液体ガスケットを塗ります。薄いとクーラント漏れの原因になりますので、やや厚め(1mm〜2mmぐらいが目安)に塗ります。
5分ぐらい経過したところで取り付け、ボルトを締めて30分以上放置します。
30分以上経ったら、新品ホースを取り付け、アース、クランク角センサーのコネクタ、アンダーカバーを取り付けておきましょう。
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9.
いよいよウォーターポンプの交換作業に移ります。かなり大変ですがやる気さえあればできます。
ウォーターポンプ経由のベルトを緩めます。アジャスターボルトは画像左の通り、
エンジンルームに向かって左奥のオイルエレメントの後ろあたりにあります。
まず、ベルトを緩める前に、ウォーターポンププーリーのボルトを緩めておきます。
そして、脇のロック用の黄色○のボルトを少し緩め、赤○のアジャスターボルトをある程度緩めます。上から手が入らない場合は、車下に潜ってボルトにアクセスします。
緩めただけではベルトが緩まないので、通常はボルトを叩くなりして(オルタネータの場合)緩めるのですが、隙間がないため
そんなことはできません。
それで、どうすればよいかといいますと、画像左のように脇のロック用の黄色○のボルトに2本に折り曲げた長い針金を引っかけます。
針金は2mぐらいの長さで、太くて丈夫なものがいいです。
10.
ボルトに引っかけた針金のもう一方を鉄の棒に取り付けます。引っ張っても外れないように捻って取り付けてください。
画像の鉄の棒はガレージジャッキで使用しているものです。(左写真)
取り付けたら、鉄の棒を両手でつかみ、断続的に「グッ!グッ!」という感じで引っ張ります。(右写真)
すると、ベルトのテンションが緩んでいきます。これは自分で緩めるのに悩んで悩んで考えて思いついた方法です。
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11.
ウォーターポンプを外しやすくするため、隙間を確保します。
エンジンマウント(運転席側)のゴムの部分の1本ボルトを少し緩め(外さなくていいです)、下からジャッキでオイルパンに掛け、エンジンを軽く持ち上げます。(左写真)
ジャッキの皿とオイルパンの間には角材を挟んでおきます。こうすることで、少しでも隙間が確保できるため
ウォーターポンプを外して取り出しやすくなります。(右写真)
整備要領書によるとエンジンマウントを外して、スプラッシュボードからウォーターポンプが見えるまで下げるとありますが、私はその逆です。
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12.
ウォーターポンプのボルトを外していきます。ボルトは全部で7カ所(2個はパワステポンプアジャスターステーと共締め)あります。
工具などが入りにくいので上からだけでなく、下から潜ってボルトにアクセスしたりと頭を使います。
ウォーターポンプを取り出しやすくするため、パワステホースホルダのボルトは外してフリーにしておきます。
13.
ボルトを全部外したら、ウォーターポンプを外します。少々こじるようにして外します。その際、クーラントが溢れてきますので、下にバケツなどを置いておきましょう。
ウォーターポンプが外れたら、パワステのホースをよけながら、うまく隙間を使って取り出します。ここが結構頭を使います。ポンプ本体を縦にするようにして取り出します。エンジンを持ち上げていれば、結構楽にできます。
スムーズにできない人は、何度か出し入れをして慣れておきましょう。新品ウォーターポンプを入れるときに液体ガスケットを塗りつけますので、取り付けに時間をかけられません。(左写真)
新旧比較です。古い方は少し錆びていました。(右写真)
エンジン側に残ったウォーターポンプ取り付け部分のガスケットを剥がし、新品ウォーターポンプの取り付け部分に液体ガスケットを塗ります。
薄いとクーラント漏れの原因になりますので、やや厚め(1mm〜2mmぐらいが目安)にしっかり塗ってください。
5分ぐらい経過したところで取り付け、ボルトを締めて30分以上放置します。
30分後、逆の手順でパワステホースホルダ、ウォーターポンププーリー、ベルトを取り付けます。
ウォーターポンププーリーの取り付けボルトはとりあえず仮留めでよいです。
アジャスターボルトでベルト張りはしっかり行ってください。ベルトを張った後にウォーターポンププーリーの取り付けボルトを本締めします。
最後に右スプラッシュボードを取り付けます。
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14.
最後の行程、ラジエターの注入口よりクーラントを入れてエア抜きをします。
画像のようにペットボトルを半分に切ったものをじょうごとして使います。ペットボトルの口にビニールテープを巻いておくと
クーラントが漏れなくて済みます。
クーラントを注入していくと、やがてサーモケースのエア抜きバルブよりクーラントが溢れてきますので、
溢れてくるのを確認したらボルトを締めます。注入中、クーラントの漏れなどがないか、特に交換したホース、サーモケース、ウォーターポンプ部分から漏れがないか確認しましょう。
注入口一杯になるまでクーラントを注入したら、エンジンを掛け、ヒーターを全開にしてエア抜きを行います。
しばらくすると水面が下がりますのでクーラントを注入します。時々、軽くエンジンを吹かしたり、ホースを揉んだりして水面が下がったら繰り返し注入を行います。
泡が出なくなり、水面が下がらなくなったらラジエターキャップを閉めて完了です。リザーバタンクの容量も確認して少なければクーラントを注入しておきます。
2〜3日はキャップを開けて水面を確認してください。