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パワステホース交換


パワステホース(高圧側)が破れたので交換しました。


1.
ついに高圧側のホース側からパワステフルードが漏れ出してしまいました(左画像)。ハンドルを切るたびにポタポタ漏れているので、早急に交換しなければなりません。
まずは部品を注文します。各年式や形式によって部品番号が異なります。
当然ですがパワステフルードも新品で用意します。

●FF
T型〜92年9月まで(2.0) 49720-53J00
T型〜92年9月まで(1.8 SR18Di) 49720-53J10
U型〜V型最終まで(1.8,2.0共通) 49720-53J60

●4WD
T型〜92年9月まで(2.0T4) 49720-65J00
U型〜V型最終まで(2.0T4) 49720-65J10

●ワッシャー
ガスケットワッシャー 49726-Y0100-(各車共通)

新品交換が理想ですが、都合により私は解体車から程度よいものを外して購入してきました。まだ使えるでしょう、たぶん。

寿命のホース ホース比較

2.
フロント運転席側のホイールナットを緩めてから、フロント側をジャッキアップしてウマに掛け、運転席側のタイヤを外します。やり方はこちら

フロントウマかけ

3.
ついでにパワステフルードも交換するので、タンクに溜まっているフルードをポンプなどで吸い出します。 空になったら、ステアリングを回すと残っているフルードがタンクに戻ってきますのでできるだけ吸い出します。

パワステフルードタンク

4.
運転席側スプラッシュボードを外します(画像左)。赤丸の部分がボルト、黄丸のところがクリップ式になっています。 クリップ式は+ドライバで回して、真ん中のピンを抜き取り、周りのホルダーを外します。
スプラッシュボードを外すと、パワステ高圧ホースがパワステポンプの下にボルトで接続されているのが分かると思います(画像右)。

スプラッシュボードを外す ホースのボルトを確認する

5.
ここで活躍する工具が、差し込み角11.5mmの24mmソケットとスピンナハンドルです(画像左)。これがあると楽に回せます。
ホースが接続されているボルトを緩めます(画像右)。緩んだら手で少しずつ緩めていきます。すると、ホース内に残っているパワステフルードが垂れてきますので、下にバケツなどを置いて受け取ります。 フルードが出てこなくなったら、完全に緩めてホースを外します。

※この方法はT型〜U型のみで、V型は下側にもナットがあり、単にボルトを緩めようとすると下のナットも共回りしてしまうため、ナットを24mmスパナで固定して緩める必要があるそうです。

24mmソケットとスピンナハンドル 緩める

6.
ホースが外れたところです。外したボルトとガスケットは無くさないようにしましょう。私はガスケットは再使用しました。 オイルパンドレンボルトのガスケットも実際は2回ほど再使用しても問題ないですし。
垂れてきたフルードはシャフトブーツやラックブーツなどに付くとゴムの痛みが進みますので、垂れてきた周辺をブレーキクリーナできれいにしておきます。

ホースを外したところ

7.
プレッシャースイッチ側のホースを外します(画像左)。プレッシャースイッチ側のホースは、運転席アッパーマウントの後ろに来ていますのですぐ分かると思います。 プレッシャースイッチのカプラーをコネクタから抜き、ポンプ側と同じく24mmソケットとスピンナハンドルで緩めます。ホース内のフルードは先程抜きましたので、完全に外してしまってよいです。

カプラー外し、緩める

8.
インマニ後ろのホースを留めているホルダーを外します。高圧ホースホルダーはブレーキブースターホースホルダーと共締めなので、まず画像左のブレーキブースターホースホルダの赤○のボルトを緩めて外します。 その後、黄○のボルト2本を外します。これでホースが外れます(画像右)。

ホルダーを外す 外れた図

9.
あとは新しいホースに交換して逆の手順で取り付けていきます。上からボルト、ワッシャー、ホースジョイント、ワッシャーの順で取り付けます(左画像)。取り付けたらプレッシャースイッチの配線のカプラーをコネクタに差し込みます。
ポンプ側の場合は、少々作業しにくいですが、右画像のようにホースジョイントにボルト、ワッシャーをセットしてからポンプにねじ込むようにするとうまくいきます。ボルトは緩みのないようにしっかり締めてください。(整備要領書によると5〜7kg・m)
ホースを取り付けたらスプラッシュボードも取り付けてしまいましょう。

取り付け構造1 取り付け構造2

10.
ホースの取り付けが終わったら、パワステフルードタンクに新しいパワステフルードを入れます。ある程度入れて、エンジンを掛けてステアリングを左右一杯に回すのを繰り返し、エア抜きします。時折、タンクのフルード量を見ながら少なくなったときは補給してエア抜きを繰り返します。しばらくしてタンク内のフルードに泡が出てこなくなったらエア抜き完了です。 タンクのキャップについているゲージに従ってパワステフルードが温まっている場合はHゲージ、冷めているときはLゲージの間に入るようにパワステフルードの量を調整します。エア抜きすると大抵フルードは温まっているのでHゲージの間(LゲージとHゲージのの境目くらい)ぐらいでよいと思います。量を調整したら、試運転してフルードが漏れてこないか確認して作業は完了です。

エア抜き パワステフルード

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